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コラム COLUMN

上下顎前突について


上下顎前突とは、いわゆる出っ歯のことで、上下の前歯が前方向に斜傾し、口元が前に突き出した状態のことをいいます。前歯が前方向に傾斜しているため口が閉じにくかったり、口から前歯が見えていたりする状態になるケースが多くみられます。正面からではわかりにくいかもしれませんが、横向きになってみると突き出した状態がわかりやすいので、自分が上下顎前突なのかどうかを確認したい時は、横顔を他者に見てもらったり、写真を撮ってチェックしてみたりするといいでしょう。


 原因としてはいくつか考えられますが、一般的なものですと口呼吸が原因のケースが多いと言われています。口呼吸ばかりしていると、口が常に開いている状態となります。そして口を閉じるための筋肉を使わないため口元の筋肉が弱くなり、筋肉のバランスが崩れてしまいます。そのため、歯を前方向に押し出す力がかかってしまい、上下顎前突になってしまうのです。他には遺伝によるものも少なくありません。口呼吸ばかりしているわけではない場合は、遺伝によるものと考えられます。


 上下顎前突のリスクは、口が開いている時間が長くなりやすいため、口腔内が乾燥してドライマウスになる点です。口の中に唾液が充満しにくい環境を作ってしまい、そのことで虫歯や歯周病、口臭の原因となってしまう危険性があります。その他には口が開いた状態になりやすいことからウイルスや細菌が体内に入ってきやすくなり、感染症にかかるリスクも高まります。また、健康上の問題だけではなく、外見を気にしてコンプレックスとなってしまう方も多いのではないでしょうか。

 治療方法は、前歯の奥にある小臼歯を抜歯してスペースを作り、矯正によって前歯を引っ込めます。ただし場合によっては抜歯以外にも、歯を削ってスペースを作ることや奥歯をさらに奥の方に動かして歯列矯正をする方法もありますので、必ずしも抜歯が必要ということではありません。 人により最適な治療方法は異なりますので一度歯科医院に相談してみることをお勧めます。



渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科
歯科医師
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