矯正治療中には食事にも配慮したほうが良いでしょう。矯正にはマウスピース矯正やワイヤー矯正など種類がありますが、どの矯正でも慣れるまでの間は、食事の際に不都合を感じてしまうものです。
そんな中でも、快適な食事をするにはいくつかのコツがあります。
まず矯正中の食事として、矯正治療開始直後では、まだお口の中が矯正器具に慣れていない頃ですから、無理は禁物であることを意識しましょう。硬い食べ物、例えばせんべいやスルメ、繊維質の多い野菜、また骨付きチキンなどは矯正を始めたお口には無理がありますので、なるべく控えたほうがいいでしょう。
とくに治療開始直後は、舌の動かし方も慣れていないため、うまく噛めないように感じるはずです。そのような時はスムージーや雑炊など水分の多い食事がお勧めです。矯正に慣れるにしたがって、少しずつ食事を柔らかいものから普段召し上がっているようなものに戻すようにすると、お口が矯正器具に慣れるためのトレーニングにもなります。
また矯正器具を装着した状態は、お口の中もストレスを感じています。そのため、いつもよりも口内炎などのトラブルが生じやすくなります。したがって、お口のトラブルに負けない身体づくりも欠かせません。ビタミンはそんなストレスを抱えた状態でも免疫力を上げるのに効果的な栄養素です。
牛乳や海藻類、キノコ、根菜類、バナナは免疫力を上げるのに効果的な栄養素を多く含む食べ物です。
食べることで内側からトラブルを防止する身体づくりを心掛けるのに効果的です。さらに食事の偏りを防ぐためにも、例えばヨーグルトにバナナを混ぜて、腸内環境を整え、免疫力を上げながら口内炎も防止するなど栄養の面でも配慮するとよいでしょう。
またとくにマウスピース矯正や、ワイヤー矯正でもホワイトワイヤーなどを使用している場合、着色汚れにも配慮した食事を心がけましょう。コーヒーや紅茶、ワインなどはマウスピース自体の着色のおそれもありますから、なるべく控えめに。こうした着色が気になる食事の際にはマウスピースを外してしまう方が良いでしょう。