歯科医院で受ける治療には一般歯科での虫歯治療や歯周病治療のほか、マウスピースなどによる矯正治療など、様々なものがあります。中でも矯正治療は、基本的に保険外診療になり、治療範囲が広くなるほど費用も高額になります。

 しかし、実際には一度にたくさんの治療費を用意するのは大変な場合が多く、そのために治療に踏み切れず先延ばしにしてしまうこともあるでしょう。例えば、歯列矯正の場合治療を先延ばしにすることで免疫力の低下など、思わぬところに影響を及ぼすこともあるため、余裕を持った支払い方法で自分の納得のいく治療をしたいのが本音です。

 そんな時に利用できる制度として、デンタルローンがあります。この制度は利用目的を歯科治療に限定した制度で、信販会社との契約を結ぶことで信販会社が歯科医院に治療費を立替払い、患者様は分割払い手数料を加算した金額を、分割で信販会社に払います。

 デンタルローンのメリットにはいくつかありますが、最大の特徴は歯科治療に特化した制度のため、金利が3％～8%ほどと優遇されていて分割払手数料が抑えられること、また利用可能金額が比較的高額に設定されていて、分割回数の選択肢が多い点です。

 クレジットカードと比較しても支払回数を多く設定でき、金利面でも優遇されています。治療費用がクレジットカードの限度額を超える場合にもおすすめです。毎月の支払額をおさえることができるため、精神的にも余裕を持って治療に臨めます。また自由診療の治療をしている歯科医院の多くで利用でき、歯科医院の窓口で申し込みが可能です。

 信販会社との契約になるため18歳以上で、安定した収入のあることが申込み条件になり審査が必要になりますが、お子様が患者さまの場合は、親権者名義での契約することで利用できます。また医療費控除の対象になるため、確定申告をすることで所得税の一部が還付されます。費用の面で治療を踏みとどまっている方はぜひ、お気軽に相談頂き、安心して治療に臨んで頂きたいと思います。