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コラム COLUMN

PBMヒーリングについて



歯並びをきれいにしたくて歯列矯正に興味があるけれど、長い治療期間や矯正装置の見た目などが気になって、治療に踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
矯正治療では従来のワイヤーでの矯正がポピュラーですが、最近では矯正器具の目立たちにくいマウスピースによる治療も多くなっています。

 歯列矯正は治療が全て完了するのに、2年から3年の期間を要します。今回は、この長期間の治療期間を短縮させることのできるPBMヒーリングについて紹介します。
通常、歯槽骨にしっかりと埋まっている歯は、少しの力で簡単に動くものではありません。それをマウスピースなどの矯正装置を長期間に渡って装着することで、少しずつ目的の位置まで移動させるのですが、本当に少しずつ何個ものマウスピースを使って動かしていきます。
歯に矯正装置による力が加わると、動いた側の歯には破骨細胞という骨を溶かして吸収する細胞ができます。

 一方、反対側では空いたすきまを埋めるために骨芽細胞という細胞ができ、骨を新しく作ることですきまを埋めようとします。
このように破骨細胞と骨芽細胞ができ、骨が再構築されていくリモデリングを繰り返して歯を動かしていきますが、骨が再生されるのには時間がかかるため、歯列矯正治療にはある程度の長い治療期間を要することになります。

 PBMヒーリングは、骨のリモデリングを促すことで、矯正治療にかかる期間短縮効果を高めるもので、がん治療での疼痛緩和や外科領域での治療促進にも使われています。
ドイツで設計開発された光加速矯正装置で、上顎と下顎それぞれに4分ずつ、バッテリーパックとつながったマウスピース型の装置で合計8分、近赤外線を照射して使いますが、なぜ近赤外線で治療速度があがるのでしょうか。
それは、近赤外線を照射することで細胞中のミトコンドリアの働きが高まり、細胞のエネルギーが活性化されるためなのです。

 これにより歯を動かす際の痛み炎症が緩和され、通常1~2週間で交換するマウスピースをより短期間で交換することができ、治療期間の短縮につながります。個人差などもありますが、一般的に30~60%ほどの期間短縮が期待できます。
少しでも治療期間を短縮したい方、就職や結婚式など決まった予定のある方にもおすすめですので、ぜひご相談下さい。


渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科
歯科医師
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