インビザラインで歯列矯正治療を進めている中で、

 「うっかり寝る前にマウスピースを外したまま寝てしまった」

「食事や歯磨き後、すぐにマウスピースをはめずに数時間経過してしまった」

 というお悩み・ご相談を患者さんからお聞きすることがあります。

インビザラインをはじめとするマウスピース矯正は、最初にシミュレーションした矯正治療を完遂するために、使用するマウスピースの合計枚数や交換周期、治療終了予定期間などがあらかじめ治療の初期段階で決定されます。

インビザラインは、1日あたり20～22時間ほどマウスピースを装着することを前提に治療計画が立てられます。つまり、1日の中で食事と歯磨きの時間以外は、就寝時も含めてずっとマウスピース（矯正装置）を装着することになります。
加えて、1週間～2週間前後で定期的にマウスピースを交換していく必要もあります。マウスピース矯正は「自己管理の徹底」が、計画通りに治療を終えるためにはとても大切ということがお分かりいただけると思います。

インビザラインの自己管理が不安な方は、マウスピースのスケジュール管理を助けてくれるスマホアプリを利用するのがおすすめです。
マウスピース矯正やインビザラインの治療スケジュール管理のためのスマホアプリは、インビザラインのメーカーであるアラインテクノロジー社のアプリ（My Invisalign）をはじめ、様々なデベロッパーから配信されています。

インビザラインの管理アプリは、自分が行なっているインビザライン・システムの種類や、マウスピース（アライナー）の合計枚数、交換周期（ひとつのマウスピースを何日間装着するか）などの基本情報を入力して利用します。カレンダーへの記録機能を使って、現在のマウスピースが何枚目か、何日間装着しているかがすぐに分かります。
また、食事時や歯磨きでマウスピースを外した時に時間記録を停止することで、1日合計何時間装着したかを記録でき、記録に従って次のマウスピースへの交換日時をリマインド（通知）してくれます。

万一、病気や体調不良などでマウスピースを装着する時間が短くなってしまった場合も、アプリで時間を調整して、再度交換時期を設定し直せます。
多くのインビザライン管理アプリでは歯列の自撮り（セルフィー）機能もあり、治療期間が経過するにつれて歯並びがどう変わっているかを目で見て比較することもできます。

管理アプリは無料で利用できるので、管理に不安のある方、治療の経過をこまめに記録・確認したい方はぜひお試し下さい。