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コラム COLUMN

ホワイトニングは本当に歯を白くするの?



本日はホワイトニングについてのお話をします、皆さんはホワイトニングについてどんなイメージをお持ちでしょうか?

人間にとって歯というのは審美的にとても重要であり、白い歯はそれだけで笑顔にいいイメージを与えることになると思います。

一般の方にとってホワイトニングはどういった原理で白くなったり、歯がきれいになるか疑問をお持ちだと思います。

今回は本当に歯は白くなるのか、どういった理由で歯が漂白されるのか説明していきます。


◆歯が黄色く見える理由

まず歯が黄色く見える理由は2つあります、ひとつは歯の表面についている着色です。

これはステイン汚れといわれるもので、茶渋やコーヒーなどに含まれるステインが歯の表面にこびりついた状態です。

生活習慣などによっても変わってきますが歯のプラークや歯石が含まれているものが多く

実質的に歯が汚れているように見えることで、不潔なイメージがでてしまいます。

また煙草を吸われる方も、ヤニが歯の表面の汚れに付着して黒くなる場合があります。

これは歯医者さんで行われるスケーリング(除石)PMTC(プロフェッショナルメカニカルクリーニング)などにより綺麗に取り除くことが可能です。

一度お口の中を綺麗にお掃除して取っても、再度汚れが付くことがあるので日ごろのホームケアも重要になってきます。

歯が黄色く見えるもう一つの理由が、本来その人が持っている歯の黄ばみです。

歯には一番外側にエナメル質という半透明の層があって、その中に象牙質という層があります。

象牙質は人によって色が濃い場合があり、この色が半透明のエナメル質を透けて黄色く見えてしまいます。

ホワイトニングという処置は薬剤の作用でエナメル質の透過性を下げこの象牙質の黄ばみをなるべく見えなくしていくという行為です。


◆ホワイトニングの類種

ホワイトニングには歯科医院で行うオフィスホワイトニングというものとお家で行うホームホワイトニングというものがあります。

オフィスとホームを両方並行してやっていくものはデュアルホワイトニングと言うこともあります。

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングはよくどういった違いがありますか?との質問があるので詳しくお答えします。

オフィスホワイトニングで使用する薬剤は日本で決められている薬事法では最大35%の過酸化水素を使います。

過酸化水素はさきほどお伝えした通り、一番外側のエナメル質の透過度を下げる効力があるため、歯を白くする効果を持ちます。

また過酸化水素の他に光で反応するお薬も入れて歯の表面に塗布し、光照射をすることによって反応を増幅させます。

この照射を繰り返すことで、ホワイトニング作用が強くなり数分で歯が漂白されていきます。

オフィスホワイトニングで使用される35%の過酸化水素水は劇薬なので、お家で取り扱うことができません。

あまり短い期間でやりすぎると知覚過敏と言って歯がしみてきたりする場合があります。

おおよそ3~5回程度の照射で歯の白さを実感される方が多いです。


◆ホームホワイトニングについて

 ホームホワイトニングはその名の通りお家でやるホワイトニングの種類です。

自分の歯の形にあった透明のマウスピースを作製して、その中に薬剤を入れて好きな時間にホワイトニングをすることができます。

ホームホワイトニングでは10%過酸化尿素という薬剤を使用することが多いです。

過酸化尿素は過酸化水素ほどの即効性はないですが、マイルドに持続的に歯に浸透していきます。

これにより、オフィスホワイトニングほどの即効性はないですが、比較的安全に行うことができるのと

たとえばマウスピースで矯正をしている場合でも同時にホワイトニングを行うことができます。

ホームホワイトニングの薬剤は一本20003000円くらいで買えることが多く、予算的にも安価ですむ場合が多いのでその点もメリットの一つですね。


◆ホワイトニングで気を付けること

 ホワイトニングで気をつけなければならいのが、神経のない歯に対してです。

神経のない歯は別の理由で歯が黒ずんで見えるため、オフィスやホームホワイトニングでは白くならないことが多いです。

そのために、歯の内部から薬剤を浸透させていくウォーキングブリーチという処置が必要です。

ウォーキングブリーチは自分自身ではできないので、必ず歯科医院で行う必要がありますので

一度できるかどうか歯医者さんで相談してみたほうがいいでしょう。

また歯のかぶせ物や詰め物など人工物が入っている場合にもその部分は漂白されません。

テトラサイクリン歯などの変色もホワイトニングでは白くなりづらいので、歯のホワイトニングを考えられている方はできるかどうかぜひ一度歯医者さんにご相談ください。 


◆まとめ

歯のホワイトニングを行って白くなった場合でも、その後のメンテナンスなどにより色が後戻りする場合があります。


歯の白さを保つためにも、定期的に歯科医院でクリーニングやホワイトニングを行い白さをを保つことはとても重要です。

このように歯のホワイトニングにはいろいろなパターンや方法があり、人によって最適な方法が違ってきます。

何をするにしても正しいやり方で行うことが重要なので、わからないことがあればすぐに歯科医師やスタッフに相談してください。


渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科
歯科医師
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