
矯正治療を考えるとき、多くの方がまず不安に感じるのが「装置が目立つのでは?」という点です。特に社会人の方、人前に立つ機会の多い方にとって、矯正中の見た目は大きな関心ごとです。
表側矯正は幅広い症例に対応できる信頼性の高い治療法ですが、装置が外側に見えるため、口元の印象が変わりやすいのが特徴です。一方、歯の裏側に装置をつける裏側矯正は、外からほとんど見えないことが大きなメリットとして注目されています。
この記事では、裏側矯正と表側矯正の見え方の違い、特徴、メリット・注意点、費用や治療期間まで、矯正を検討する方が知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。
裏側矯正と表側矯正の基本的な違い
矯正治療には「表側矯正」と「裏側矯正」という2つの代表的な方法があります。それぞれに特徴があり、向き・不向きも異なります。
装置の位置の違い
- 表側矯正:歯の表側にブラケットとワイヤーを装着する
- 裏側矯正:歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着する
装置の位置が最も大きな違いで、見え方・話しやすさ・食事のしやすさ・ケアの難易度に影響します。
歯を動かす仕組みは同じ
どちらもブラケットとワイヤーを使って歯に力をかけ、少しずつ動かしていく方法です。
ただし裏側矯正は歯の裏側に装置がつくため、表側矯正とは力のかかり方が異なり、調整方法にも技術が求められます。
裏側矯正はどれくらい目立たない?
裏側矯正最大の魅力は、「見えない」という点です。
日常生活で見えることはほとんどない

会話・食事・自然な笑顔であれば、装置が外から見えることはほとんどありません。
真正面から見ると装置は隠れており、至近距離で口の中を覗き込まれない限り、矯正中であることに気づかれることはほぼありません。
大きく口を開けたときに見えることがある
笑ったときに口を大きく開けたり、歯科検診などで口を広く開けた場合は、装置が見える場合があります。
とはいえ、日常生活ではまず気づかれないため、「目立たせたくない方」に選ばれやすい治療方法です。
表側矯正との比較
表側矯正は…
- 金属ブラケットが見える
- 透明ブラケットでもワイヤーが見える
- 装置の厚みで口元がやや前に出ることがある
裏側矯正は…
- 表側から見えない
- 装置による口元の変化が少ない
- 写真・動画でも装置がほぼ映らない
見た目を最優先する方にとって、裏側矯正は大きなメリットになります。
裏側矯正のメリットとデメリット
裏側矯正は審美性で大きな利点がありますが、注意点もあります。双方を理解しておくと、治療選びで後悔しにくくなります。
裏側矯正のメリット
① 外から見えない

とにかく矯正装置が見えません。
仕事や学校などで装置を気づかれたくない方に適しています。
② 前歯の後方移動に向いていることがある
歯の裏側から力をかけるため、前歯を後ろに下げる動きでメリットとなる場合があります。
③ 舌癖改善につながる場合がある
舌で前歯を押す「舌癖」は、歯並びが乱れる原因でもあります。裏側に装置があることで舌の位置が安定し、癖が改善することもあります。
④ 表側のエナメル質に跡がつきにくい
表側にブラケットを貼らないため、エナメル質の変色・跡の心配が少ないという声があります。
⑤ 食べかすが見えにくい
もし装置に食品が付着しても、外側からは見えないため、食事中の見た目を気にせず過ごせます。
裏側矯正のデメリット
① 費用が高い傾向がある
裏側装置はオーダーメイドで設計されるため、表側より費用が高くなりやすいです。
② 治療期間が長くなることがある
装置が繊細なため調整が難しく、治療期間が2〜3年より長くなるケースもあります。
③ 発音に影響する可能性舌に装置が触れるため、サ行・タ行・ナ行・ラ行が話しづらくなることがあります。多くの方は1〜2ヶ月で慣れていきます。
④ 食事のしにくさ

慣れるまで、食べ物が装置に引っかかりやすく、食事に工夫が必要です。
⑤ 歯磨きが難しい
裏側は見えにくく、磨き残しが生じやすいため、丁寧なケアが不可欠です。
⑥噛み合わせによっては装置を付けれないことがある
歯の裏側に付けるため、特に上の歯の裏側に嚙み合わせが当たる場合は、最初は装置が付けれない場合もあります。
表側矯正のメリット・デメリット
裏側矯正と比較して、表側矯正にも確かな強みがあります。
表側矯正のメリット
- 幅広い歯並びに対応できる
- 調整がしやすく仕上がりの微調整が行いやすい
- 裏側より費用が抑えやすい
- 発音への影響がほとんどない
表側矯正のデメリット
- 装置が見える
- 装置の厚みで口元が前に見えることがある
- 食べかすが装置に見えやすい
治療期間と費用の違い
● 治療期間
当院の全体矯正の目安は以下の通りです。
- 治療期間:1〜3年
- 通院回数:24〜36回(4〜12週間に1回)
裏側矯正はケースによっては期間が延びる場合があります。
費用(当院料金)
|
治療法 |
費用(税込) |
|
表側ワイヤー矯正 |
748,000〜968,000円 |
|
ハーフリンガル矯正 |
898,000〜1,118,000円 |
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裏側全体ブラケット矯正 |
1048,000円~1268,000円 |
|
部分矯正(マウスピース) |
327,800円(片顎) |
|
マウスピース型矯正(全体) |
軽度748,000円/中度858,000円/重度968,000円 |
裏側矯正とマウスピース矯正の違い

どちらも「目立ちにくさ」を重視した矯正方法ですが、適応範囲や特徴が異なります。
- マウスピース矯正:取り外し可能で衛生的。軽度〜中等度の歯並びに適応
- 裏側矯正:自己管理不要で複雑な歯の移動にも対応しやすい
症状や生活スタイルに合わせて選択します。
渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科の裏側矯正
当院では、口腔内スキャン・レントゲン・セファロ分析など複数の検査を行い、歯並び・骨格・生活習慣まで総合的に診断します。
治療前には、
- 治療期間の目安
- 費用
- 通院頻度
- リスク・副作用
を丁寧に説明し、納得の上で治療をスタートいただけるようにしています。
診療室は全席個室で、プライバシーに配慮した環境を整えています。
裏側矯正を始める前に知っておきたいこと
- 装置に慣れるまで違和感が出る
- 発音や食事への影響が出ることがある
- 適切な歯磨きが重要
- 定期的な調整が必要
- 個々の症例により期間・費用が異なる
こうした特徴を理解したうえで治療法を選ぶことが大切です。
まとめ|見た目を気にせず矯正したい方に
裏側矯正は、矯正装置が見えないという大きなメリットを持ち、見た目を気にする方に有力な選択肢です。一方で、費用やケアの難しさ、発音の慣れなどの注意点もあります。
当院では表側矯正・裏側矯正・マウスピース矯正・部分矯正など、さまざまな治療方法から患者様の状態に合わせた最適なプランをご提案します。
「見た目に配慮しながら矯正を始めたい」
「自分に合う方法を知りたい」
という方は、ぜひご相談ください。
著者情報
渋谷宮下パーク歯科矯正歯科 院長 山本 相春
【略歴】
2007年北海道医療大学 歯学部卒業後 北海道大学第一口腔外科 研修医
2008年大阪の審美・矯正歯科医院で勤務
2013年都内の歯科医院で分院長として勤務
2016年インビザライン矯正専門医院に勤務
2018年渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科 開院
【資格・所属学会】
インビザライン認定医ダイヤモンドプロバイダー(年間150症例以上)
日本矯正歯科学会所属
日本歯科審美学会所属
日本成人矯正歯科学会所属
東京医科大学病院医療連携医
東京歯科大学水道橋病院医療連携協力医療機関
ニューヨーク大学2017年iACD DIPLOMA 所得
アリアスリンガルシステムワイヤーハンズオンコース修了
ASO Aligber認定医
ZERO system Basic Course 修了
Basic Course of Implant Orthodontic Treatment Course 修了
3i implant sinus approach advance course 修了