
鏡で横顔を見たときに、口元が前に出ているように感じることはありませんか。「顔のバランスが気になる」「写真に写る横顔に自信が持てない」とお悩みの方の多くが、この“口ゴボ”という状態に心当たりがあります。口ゴボは見た目の問題だけでなく、噛み合わせや呼吸のしやすさなど、機能面にも影響することがあるため、気になっている場合は改善方法を知っておくことが大切です。
この記事では、口ゴボが自力で治せるのか、悪化を防ぐためにできる習慣、矯正治療が必要になるケースについて、丁寧に解説します。
口ゴボとは?口元が気になる方へ
口ゴボとは、横から見たときに口元全体が前に出て見える状態のことで、医学的には「上顎前突」や「上下顎前突」と分類されることがあります。鼻先と顎先を結んだEラインの外側に唇が位置することで、口元が前方に突出して見えます。
歯が前に倒れている、顎が小さい、口呼吸の習慣があるなど、さまざまな要因が重なって生じるもので、見た目だけでなく噛み合わせや呼吸にも関連します。
口ゴボは自力で治せるのか?
結論として、口ゴボを自力だけで根本的に治すことはほぼ不可能です。
理由は、口ゴボの原因が歯並びや骨格などの構造的な問題であることが多いためです。
インターネット上では「舌のトレーニング」や「鼻下を押す」「唇を引きしめる」など、さまざまなセルフ改善法が紹介されています。しかし、歯並びや骨格の改善には科学的根拠が乏しく、場合によっては逆効果になってしまうものもあります。
歯や骨を動かすには、方向や力の強さを計算した“矯正治療としての力”が必要であり、無理な力をかけると歯の神経や根にダメージを与えることがあります。
ただし、日常習慣の改善によって 悪化を防ぐ・今よりも進行を抑える ことは可能です。
口ゴボが悪化する習慣とは?
口ゴボは、先天的な骨格要因にくわえて、生活習慣によって進行することがあります。思い当たる癖がある場合は、できるだけ早く見直すことが大切です。
口呼吸の習慣

口呼吸が続くと、口の中が乾燥し、唇が前歯を支える力が弱まり、結果として歯が前に出やすくなります。鼻炎やアレルギーで鼻が詰まりやすい方は、耳鼻科での治療も検討するとよいでしょう。
舌の位置が低い・舌癖がある
舌の正しい位置は、上顎の裏側に軽く触れている状態です。
舌が前に出る癖があると、歯を前方へ押す力になり、口ゴボを助長することがあります。
下唇を噛む癖
緊張時や無意識に下唇を噛む癖があると、前歯を押し出す力が働き、口ゴボの原因になります。癖は習慣化しやすいため、意識して改善する必要があります。
幼少期の指しゃぶり
幼少期の長期的な指しゃぶりは、上顎や前歯に力がかかり、歯並びの乱れや口ゴボの原因となることがあります。
柔らかいものばかり食べる

硬いものを噛む機会が少ないと、顎の骨が十分に成長しません。顎が小さいと歯が並ぶスペースが足りず、前方に押し出されることで口ゴボが目立つようになります。
口ゴボを悪化させないための予防法
口ゴボを完全に治すことは難しくても、悪化を防ぐ工夫は可能です。日常の習慣を見直すことで、今以上に症状が進行するのを防げる場合があります。
鼻呼吸を意識する
口呼吸が習慣化している方は、意識的に口を閉じて鼻で呼吸するようにしましょう。睡眠時に口が開いてしまう場合は、専用テープを利用するなどの工夫も有効です。
舌の正しいポジションを保つ
舌先を上顎の裏側に軽く当てる位置が適切です。
舌の位置を改善する口腔筋機能療法(MFT)は、歯科医院で指導を受けながら行うと効果的です。
下唇を噛む癖をやめる
ストレスとの関連もあるため、癖の自覚と同時にリラックス法を取り入れるのもおすすめです。
噛む習慣を見直す
硬い食べ物を少しずつ取り入れることで、咀嚼筋が鍛えられ、顎の成長をサポートします。
定期的に歯科検診を受ける
歯並びや噛み合わせの変化を早期に確認できるため、口ゴボの進行抑制に役立ちます。
矯正治療が必要になるケースとは?

予防だけでは口ゴボの改善が難しい場合、根本的な治療として矯正治療が必要になることがあります。
以下のような症状がある方は矯正治療の適応になる可能性があります。
- 横顔で口元が明らかに前に出ている
- Eラインより外側に唇がある
- 口を閉じると顎にシワができる
- 口を閉じにくい
- 噛み合わせに違和感がある
- 前歯で噛みづらい
- 見た目にコンプレックスがある
口ゴボに適した矯正治療
口ゴボの矯正にはいくつかの方法があります。症状の度合いや骨格に応じて適切な治療法を選択します。
マウスピース矯正(インビザライン)
透明で目立ちにくく、生活への負担が少ない治療法です。
歯の傾きが原因の軽度〜中等度の口ゴボには適応しやすいケースがあります。
ワイヤー矯正(表側・裏側)
大きな歯の移動量が必要なケースや、骨格的な影響がある場合にはワイヤー矯正が選択されることがあります。
部分矯正
前歯だけが原因で軽度の口ゴボになっている場合には、部分的な矯正で改善が期待できる場合があります。
ハイブリッド矯正
初期はワイヤー矯正で大きく動かし、仕上げをマウスピース矯正で行うなど、症例に応じて組み合わせる方法です。
渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科の治療

当院では、患者さんの横顔全体のバランスを確認しながら、
- 歯列
- 骨格
- 筋機能
- 生活習慣
などを総合的に評価し、無理のない治療計画をご提案しています。
治療前には、歯列データ、顔貌写真、レントゲン、必要に応じてCT撮影を行い、現在の状態を把握します。
診療室は完全個室で、落ち着いた環境でご相談いただけます。
治療期間と通院回数(当院基準)
- 治療期間:1〜3年程度(全体矯正)
- 通院回数:24〜36回程度(4〜12週間に1回)
- 保定期間:1〜2年以上
費用
マウスピース型矯正(インビザライン)
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症例 |
費用(税込) |
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軽度症例 |
748,000円 |
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中度症例 |
858,000円 |
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重度症例 |
968,000円 |
部分マウスピース矯正
- 片顎 327,800円
ワイヤー矯正(全体)
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種類 |
金額(税込) |
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表側ワイヤー矯正 |
748,000〜968,000円 |
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ハーフリンガル矯正 |
898,000〜1,118,000円 |
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裏側全体ブラケット矯正 |
1048,000円~1268,000円 |
保定装置
- 約2万円前後(片顎)
※矯正治療は自由診療です。
一般的なリスク・副作用
- 初期の痛み・違和感
- 清掃性の低下によるむし歯・歯周病
- 歯根吸収
- 歯の動揺
- 装置破損・紛失
- 治療後の後戻り
まとめ:口ゴボは矯正治療で改善できるケースが多い
口ゴボは自力での根本的な改善は難しいものの、日常習慣の見直しによって進行を抑えることは可能です。そして、歯並び・骨格が原因の場合は、矯正治療によって口元の突出感が改善し、横顔のバランスが整うケースもあります。
渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科では、患者さんそれぞれの状態に合わせた治療方法をご提案し、矯正治療の不安や疑問にも丁寧にお答えしています。口元の印象や横顔が気になる方は、ぜひご相談ください。
著者情報
渋谷宮下パーク歯科矯正歯科 院長 山本 相春
【略歴】
2007年北海道医療大学 歯学部卒業後 北海道大学第一口腔外科 研修医
2008年大阪の審美・矯正歯科医院で勤務
2013年都内の歯科医院で分院長として勤務
2016年インビザライン矯正専門医院に勤務
2018年渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科 開院
【資格・所属学会】
インビザライン認定医ダイヤモンドプロバイダー(年間150症例以上)
日本矯正歯科学会所属
日本歯科審美学会所属
日本成人矯正歯科学会所属
東京医科大学病院医療連携医
東京歯科大学水道橋病院医療連携協力医療機関
ニューヨーク大学2017年iACD DIPLOMA 所得
アリアスリンガルシステムワイヤーハンズオンコース修了
ASO Aligber認定医
ZERO system Basic Course 修了
Basic Course of Implant Orthodontic Treatment Course 修了
3i implant sinus approach advance course 修了