今回は歯科矯正やインビザラインにかかる費用についてお話したいと思います。
インビザライン矯正(マウスピース矯正)を始めるのにどれくらいの金額・費用がかかるのか。
また矯正治療は始めるときの金額だけではなく、矯正治療は途中にもお金がかかるケースがあります。
そういった点が不安で歯列矯正治療が始められないケースがあると思いますので、詳しく説明していきたいと思います。
まず、覚えておきたいところはインビザラインにかかわらず矯正治療は保険診療ではなく自由診療です。
保険診療は国によって処置料金が決められています、また保険診療を受診したときに支払う負担金は、保険の種類などによって分かれており一部負担金の金額は0割~3割まで様々です、しかし最大3割なので一般的に治療費はそこまで高額にならないです。
しかし保険診療は、処置内容や使用する材料が決まっており、それを逸脱した処置や材料を使ったりすることはできません、そのため保険診療内で受けられる治療自体が限られてきます。
歯科矯正治療は自由診療であることが多いです(傷病名が付くと健康保険が使えたりもしますが、ここではその話は省きます)
これは歯を動かす行為自体が、審美的な目的が強いことや自由度の高い診療のため、高い技術や高価な器具を使用することが主な要因です。
たまに矯正治療を保険診療で行えると思っている方がいますが、注意してください。
歯列矯正治療が日本よりももっと盛んなアメリカでは、一生のうちに矯正治療をする割合が50~60%ともいわれています、たいして日本人は10%台とかなり差があります。
またアメリカなどでは一度矯正治療を行ってもまた再治療を行うケースも多いです。
これは矯正治療を行っても、自分の思うような歯並びにならなかったり、せっかくやっても大人になって後戻りしたりするケースがあるからです。
きちんとした医院で矯正を行わないと、せっかく矯正をしても時間や費用が無駄になってしまうこともあります、そのためにしっかりと最後まで責任をとって診てくれる医院の選定はじっくりと行うべきです。
迷っている時は、一度相談するだけではなく何度でも相談してください。
もし何度も相談を受けることを断ってくる医院であればその医院で処置を受けるのはやめたほうがいいでしょう。
さてこれからは歯科矯正治療にかかる具体的な費用のお話に移っていきます。
矯正でかかる費用もピンからキリまであります。もちろん施術を受ける医院によっても様々です。
部分矯正の安いもので10万円台後半から全顎矯正で100万を超えたりすることもあります。
まず費用の大小を分ける大きな要因の一つが、歯の矯正本数の違いです。
大きく分けると部分矯正なのか全体矯正なのかということです。
ここでいう部分矯正とは前歯だけの矯正のことです、前歯部分など噛み合わせに大きく関係しない部位のことを指します。
噛み合わせに関係のある部位の矯正ではないのでもちろん噛み合わせが悪くても部分矯正では改善しません。
また前歯だけの矯正なので、でこぼこ(叢生)をある程度改善させることはできますが、出っ歯を治したり受け口を治したりすることもできません。
期間が短く、少しくらいのでこぼこ(叢生)を治すのであれば、十分コストパフォーマンスに優れています。
部分矯正で治せるのか全体矯正でないと治らないのかは一度検査してみないとわかりません。
患者さんができたら「部分矯正で治したいのですが」と希望を伝えても、不可能な場合は断られたりすることもあります。
矯正治療は症例によって難易度が大きく異なってきます。
あと費用の金額を決めるのは処置時間の長さや矯正装置の種類などです。
症例の難易度が高くなると必然的に処置時間も長くなるため費用がかかる傾向にありますので、医院によっては矯正の難易度によって値段を変えたりしている医院もあります。
また装置の種類なども矯正費用を左右させるものとなるでしょう。
矯正は動的治療(歯を動かすこと)が終了してもその後の後戻りを防ぐためにリテーナー《保定装置》をしなければなりません。
保定装置を最低でも半年行わないと、歯が後戻りを起こしてしまいます。
保定装置も矯正治療費に含まれていることがあれば、別途必要なところもあるので確認が必要です。
個人的には矯正は調整料の有無が費用の増減を分けるポイントであると思います。
最初に大きな金額を支払っても、毎月の調整料が3000円~5000円程度かかることがあるので、事前に確認を行うのが重要です。
また事前の検査費も医院によっては5万円程度かかる場合があるので、確認してください。
お話だけ聞きたいなどの歯並びの相談であれば無料であるところが多いです。
あと最後に矯正治療は噛み合わせの治療であれば、確定申告で医療費控除ができたりもします。
高額な医療費なので可能であればぜひとも税金を安くして負担を減らしたほうがいいでしょう。
医療費控除に関しては、医院に問い合わせをすれば教えてくれたりもします。
いかがでしょうか?矯正治療を行うには費用の幅があり、実際処置を受ける側としてはすごく迷ってしまうかと思います。
迷われたら一度相談してみるのがおすすめです。