インビザラインの主な治療システムは
・インビザライン・ライトパッケージ
・インビザライン・コンプリヘンシブパッケージ
・インビザライン・エクスプレスパッケージ
・インビザライン・Goシステム
・インビザライン・ファースト
の5種類があります。
今回は「インビザライン・ライトパッケージ」について詳しく解説します。
インビザライン・ライトパッケージは、ライト(軽い)という名前のとおり、前歯の軽度な症例をターゲットとして、アライナーの枚数や治療期間・内容に制限がかかる代わりに、比較的短期間で費用を抑えた歯列矯正を可能にした治療システムです。
主にM.T.M治療(マイナー・トゥース・ムーブメント:部分矯正)や軽度の不正咬合などの症例に適応され、前歯に特化して動かす歯を1本~数本に限定して矯正治療を行ないます。
通常の多くの歯を動かす矯正治療は、治療期間が2~3年かかることが多いですが、ライトパッケージの場合は、動かす歯が部分的で少ないので治療期間が半年~約7ヶ月と短いのがメリットです。
ライトパッケージが適応できるのは、前歯の歯並びを改善して見た目を良くすることを重視する、審美治療を主目的に、噛む機能も改善したい方が対象になります。
すきっ歯や出っ歯など、前歯の歯並びで悩んでいる方におすすめです。
ライトパッケージはアライナー(矯正装置)の枚数に制限があり、1回あたり片顎につき14枚までと決まっています。
つまり、アライナーを14枚使った歯の移動で治療が完了すると判断された症例にのみ適応される点に注意が必要です。
診断の結果、14枚以内での治療が難しいと判断されたら、歯列全体を対象とし、アライナーの枚数に制限のない「コンプリヘンシブパッケージ」に変更が検討されます。
アライナーは、1回までは追加料金なしで再設計・再作成できますが、それ以降は追加料金がかかります。
また、治療完了も2年以内と決められており、治療の途中で当初に立てた矯正の目標を変更して治療をすることはできないので注意しましょう。
治療計画は、1週間に1枚のペースでアライナーを交換していく流れになります。