〒150-0002
東京都渋谷区渋谷1-24-7 宮下パークビル2F

コラム COLUMN

保定装置の装着期間について


矯正装置で移動させた歯をその位置で固定するための保定期間は、矯正治療の最後の行程としてとても重要になってきます。矯正装置を外した直後は歯がまだ固定されていない状態です。そのため、しっかり保定装置を装着して、歯が元の位置に戻らないようにします。

保定装置を装着する期間は、基本的に1年~矯正治療期間と同期間ぐらいです。この期間はあくまでも目安であり、患者様の口内や歯列の状態によってはさらに長い期間が必要になります。

2年経過して、必ず歯が固定されるとは限りませんし、綺麗な歯並びを実現するためには長い保定期間が必要となり、5年や10年装置を使い続けている患者様も少なくありません。矯正装置を外した後、期間内に保定装置をしっかり装着していれば、比較的短期間で安定していきます。

しかし、装着を怠ると歯は元の位置に戻ろうとする力に負けてしまうため、後戻りを引き起こしてしまいます。後戻りが起こると矯正治療の期間がさらに長くなります。矯正装置を外した後もしっかり保定装置を装着するようにしましょう。

保定装置を2年以上十分に装着した後でも、歯が動いていないか定期的に確認する必要があります。
最低でも週に1回は保定装置を装着し、歯並びに違和感がないか調べましょう。保定装置を装着して、窮屈さを感じたら歯が後戻りしかけているサインになります。違和感がでたらしばらくは装着した状態で寝るようにしてください。

保定期間も矯正期間と同じく長い期間が必要です。そのため、期間中に歯周病や虫歯になるケースも少なくありません。長い保定期間中に歯周病や虫歯になってしまった際、着脱式の保定装置を無理矢理使用しないように注意しましょう。

歯に異常がある場合、保定装置を使用すると歯に負担がかかり、別の治療が必要になる可能性もあります。異常がなくても、1年から2年に1回は定期的に医院に相談し、歯の状態を確認するようにしてください。


渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科
歯科医師
⇒院長の経歴はこちら