みなさんこんにちは、渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科の院長の山本です。
今回の話題はインビザライン(マウスピース矯正)を挫折しないようにするために必要なコツについて説明していこうと思います。
インビザラインにかかわらず矯正治療には完了するまで長い時間と月日がかかってきます。
自分の歯を動かしたり噛み合わせを変えていくのには一朝一夕では成し遂げられません。
それは噛みやすい位置で落ち着いている歯を人工的な力で動かすためです。
あまり急激に歯を移動すると、歯が倒れてしまったり、歯の根っこが溶けてしまったり、顎の筋肉が疲れたりして物が噛みづらくなったりします。
そうなってしまうと矯正治療をやって歯並びが治ったとしても本末転倒ですよね、そのためじっくりと丁寧に歯を動かしていくことが重要です。
長い時間がかかるため途中で矯正治療を挫折してしまっては努力が水の泡になってしまいます。
矯正開始前にはまず矯正医と相談をして、その後口腔内検査をし、その人に合った治療計画を立てます。
治療計画の立案が終わったら、その後クリンチェックというデジタルシミュレーション画像を作製し、患者さんと一緒に歯の動き方を確認します。
ドクターと患者さんのお互いの確認と同意のもと、治療計画に問題がなければインビザライン治療が始まります。
実際に当院ではインビザラインを始める場合、必ず院長から治療計画について動画シミュレーションで説明を受けていただきます。もし、抜歯などの必要がある場合は、抜歯する場合としない場合の両方の治療について説明します。必ず事前に患者に同意を得てから治療を行うので、安心して治療を受けられます。
当院のインビザライン治療に関しては、下記ページで詳しくご案内しております。
みなさんはれてインビザラインによる矯正治療を開始された方は、これから長い月日をかけて歯並びを治していきます。
インビザライン矯正はワイヤーによる矯正と違って矯正装置を取り外ししながら行う矯正治療です、そのため矯正治療の進行具合はある程度自己管理能力にある程度依存されるんです。
インビザライン矯正は見えない矯正ともいわれるくらい審美性が高い矯正方法です、そのため子供だけではなく大人の方が選択する場合も多く見受けられます。
大人になって社会人として働かれている方々は、様々な事情で矯正をしているということがばれたくないという人もいますし、仕事中のある時間はどうしてもアライナーが使用できないという人もいます。
インビザラインは1日20時間~22時間の使用を推奨としており、その時間を下回ってしまうと歯の動きが悪くなってしまう可能性があります。
20時間以上というと食事と歯磨きの時以外の時間はほぼずっとつけっぱなしとなります。
それでは、インビザライン矯正治療を途中で諦めないために大まかに7つのコツを教えます、どれも基本的なことですが大事なことです。
1.装着時間を前もって決めておく
まず重要なのは、装着する時間をしっかりと決めておくことです。
インビザライン治療を行っている方の中には、1日22時間以上使用されている方もいらっしゃいます。
これだけの時間アライナーを口の中に入れておくのはとても大変です。
1回の食事時間が長い人は22時間は難しいでしょうね、しかし20時間使用することは十分可能です。
基本的にアライナーを使用しない時間は、ご飯と歯磨きの時くらいです。
1回のご飯の時間を例えば長くても1時間とすると朝・昼・晩で3時間。歯磨きは一回に数分ですからそれだけでも十分20時間は確保できます。
可能であればなるべく食事の時間は決めておき、飲み会の時など、長く外さないといけない時間ができた場合、ほかの時間で調整すればよいのです。
インビザラインでの矯正を機に健康的な生活をすることを意識して、
間食を減らし、装着時間をのばせば間違いなく20時間以上は装着できるはずです。
2.スマホなどでスケジュール管理をする
多くの患者さんがアライナーのステージ数が進んでくると自分が今何番のアライナーを使用しているのかわからなくなってきます。
おそらくなんとなく惰性でアライナーを交換している人が多いのでしょう。
多くの医院ではそうですが、インビザラインを始める前にアライナーを交換する日付を書いたスケジュールを患者に渡すことが多いです。
これは、予定通りに行けばこの日に何番のアライナーに交換できるということが記されたものです。
順調にいけばこの通りに交換できますが、何らかの理由でスケジュールが狂ってしまうと意味がなくなってしまいます。
そのため、現在ではスマホのGoogleカレンダーなどを使って交換スケジュールを管理している方が多いです。
たとえば毎週日曜日の夜に交換すると決めておけば、忘れる可能性が低くなります。
自分が今どの番号のアライナーを使っているか、またどれくらいで交換するかを把握しておくことが確実で最大の矯正効果をもたらす要因になるでしょう。
3.医院にチェックで来院するたびにどれくらい歯が動いているのかドクターに確認してもらい教えてもらう
インビザライン矯正にはワイヤーのように調整というものがありません。
アタッチメントが取れている場合や、IPR(歯の間を削る行為)がなければ、医院に来た時にフィッティングを確認して15分程度で終わりです。
しかし、丁寧な医院では患者さんにクリンチェックを使って今こんな感じで動いていますよ、というふうに途中経過を説明してくれます。
患者にとっても、今自分の歯がどんな状態なのかは興味があるはずです。
今は奥歯が動いていますがもうそろそろ前歯が動いてきます、などの情報は必ずモチベーションアップにもつながります。
気になるのであれば、必ず医院で自分の歯が今どのような状態なのか質問しましょう。
4.アライナーがしっかりと歯にはまっているかを自分でも確認する
これも地道な行為ですがとても重要です。
アライナーは歯にはめただけでは完全にはまっているとは限りません。
しっかりと歯列にはまっていなければ、少々のズレが蓄積されていき、結果的に完全に歯に入らなくなってきます。
これは数か月に一回の医院チェックで判明することが多いですが、合わないアライナーをそれまで使い続けていても単に時間のロスになってしまいます。
もし自分でアライナーの不適に気付くことができるのであれば、そのロスが少なくなります
長期的に無駄な時間を過ごさないのもアライナー治療を挫折しないコツです。
5.アライナーを常に清潔に保っておく
アライナーの清潔度も実は、使用継続率にかかわってきます。
アライナーを外した時の歯磨きを怠ったり、アライナーをつけながら水以外のものを飲食したりするとすぐにアライナーは汚れてきます。
アライナーは定期的に取り換えるものですが、黄色く汚れたアライナーは本人の装着意欲が減退してしまうものです。
医院に来て毎日チェックをしていると、使えていない人ほど、アライナーが汚れていることが多いのです。
やはり常にアライナーの清潔度を保っていないと、汚れたアライナーは無意識的に装着したくなくなってくるのでしょう。
そのために、装着したときに水以外のものを飲まない、アライナーの洗浄をちゃんとする、歯を清潔に保つということはとても重要なことです。
6.矯正後の歯並びをイメージして、なりたい自分を想像する
最後に重要なのは将来のイメージ像です、矯正前は矯正後の自分の姿を想像することは容易ではありません。
今までコンプレックスだった歯並びがきれいになるところを想像すると、これほど素晴らしいことはありません、大げさではなく人生が変わります。
インビザラインは最初にクリンチェックが作られるために、矯正後の歯並びがどうなるかをイメージしやすいです。
ゴール地点がわからずに何となくやるよりも、しっかりとしたゴールのイメージを持ちやっていくのでは達成率に大きな違いが出てきます。
そのため、具体的に好きな芸能人でもいいのですが、こうなりたいであろう歯並びを自分の中でイメージすることが大事です。
もしどうしてもなりたい歯並びがあれば治療を担当するスタッフや先生に伝えてもいいと思います。
せっかく矯正治療を始めたなら、最後まで頑張って理想の歯並びを手に入れましょう。