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歯列矯正の種類って? 矯正のメリット・デメリットも解説

歯列矯正といえば、金属の矯正器具を歯の表面につけるイメージを思い浮かべがちですが、最近ではさまざまな方法で矯正ができます。歯列矯正の効果や種類、それぞれのメリット・デメリットを知ることで、後悔しない矯正をしましょう。




「歯は、人の印象を決める」といっても過言ではありません。その証拠に、歯がきれいな人や歯並びが良い人は、周りの人から良い印象を持たれやすい傾向があります。そのため、歯並びを治すために、歯列矯正を検討する人も少なくありません。

歯列矯正といえば、金属の矯正器具を歯の表面につけるイメージをもっている人も多いのではないでしょうか。しかし、歯列矯正にはさまざまな種類があります。そこで今回は、歯列矯正の種類やそれぞれのメリット・デメリット、歯列矯正をするとどのような効果があるのかなどを詳しく解説します。


◇歯列矯正とは

歯列矯正とは、歯並びや嚙み合わせをさまざまな方法で改善する治療のことです。出っ歯やガタガタの歯を「歯並びが悪い」などと表現しますが、正しくは「不正咬合(ふせいこうごう)」といいます。不正咬合の人のなかには、歯並びだけでなく上下の嚙み合わせに悩んでいる人も多いです。噛み合わせが悪いと、食事をしっかり噛めません。おいしく食べられないだけでなく、胃腸にも負担がかかります。さらに、不正咬合だと重なっている歯や磨きにくい歯があるので、口の中を清潔に保ちにくいです。その結果、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

 

歯列矯正で歯並びを整えれば、食事をきちんと噛んで食べられるようになり、胃腸への負担を軽減します。歯磨きがしやすくなるため、虫歯や歯周病のリスクも軽減できるでしょう。そしてなにより、歯並びや噛み合わせのコンプレックスが解消され、人の目を気にせず話したり、大きな口を開けて笑ったりできるようになります。

◇歯列矯正の種類

ひと口に歯列矯正といっても、いくつか種類があります。たとえば、歯の表面に「ブラケット」という矯正器具を装着し、ワイヤーで歯を引っ張る「表側からのワイヤー矯正」や、ブラケットを歯の裏側に装着する「裏側からのワイヤー矯正」、ワイヤーやブラケットを使わない「マウスピース矯正」などが一般的な矯正方法です。ここでは、それぞれの矯正方法の違いやメリット・デメリットを詳しく紹介します。

 
 
 
 

ワイヤー矯正

 

ワイヤー矯正とは、その名の通りワイヤーを使って歯列矯正を行う方法です。一番ポピュラーな矯正方法で、歯の矯正といえばこのワイヤー矯正を思い浮かべる人も多いでしょう。なかでも、表側からのワイヤー矯正は、ブラケットと呼ばれる矯正器具を歯の表面に取りつけ、ワイヤーを通して歯を引っ張る治療方法です。

 

さらに、歯に装着するブラケットは、「金属ブラケット」「セラミックブラケット・プラスチックブラケット」「セルフライゲーションブラケット」の3種類に分けられます。

1つ目の金属ブラケットは、メタルブラケットとも呼ばれる金属製の矯正器具です。強度が強いのでブラケット自体を薄くでき、口腔内の違和感を少なくするメリットがあります。治療にかかる費用を安く抑えられるのも魅力です。ただし、金属ブラケットは目立つので、「いかにも矯正している」という見た目になるデメリットもあります。

 

2つ目は、「審美ブラケット」とも呼ばれる、セラミックブラケットとプラスチックブラケットです。審美という名前からも想像ができるように、ブラケット自体が白や透明でできているため、目立ちにくいメリットがあります。ブラケットに使われる素材は、セラミックスやジルコニア、プラスチックなどです。ブラケットに通すワイヤーを白にすれば、さらに目立ちにくくなります。ただし、セラミックブラケットやプラスチックブラケットの強度を確保するには、ある程度の厚みが必要なため、金属ブラケットに比べると口の中に違和感が出る可能性が高いです。

 

3つ目のセルフライゲーションブラケットは、ワイヤーを固定するシャッターが内蔵されている矯正器具です。他の治療法より歯が移動しやすいため、スピーディーな治療が叶います。その一方で、シャッターが内蔵してある分ブラケット自体が厚く、口の中に違和感が出やすいデメリットもあります。

 
 

裏側からのワイヤー矯正

ブラケットを歯の裏側に装着する矯正治療もあります。外からはブラケットやワイヤーが見えないので、矯正中であることが周囲に気づかれにくいです。人の目を気にしなくてよいメリットがあります。

 

ただし、歯の裏にブラケットを装着するため、歯の裏の歯みがきが難しくなります。また歯の表面に比べ、歯の裏は食べ物や舌が当たるため、装置が外れやすいのもデメリットのひとつです。ブラケットが舌に当たって、痛みを感じる人もいます。

 

マウスピース矯正

マウスピース矯正とは、ブラケットやワイヤーを使用せず「アライナー」と呼ばれるマウスピース型の矯正器具を使って治療を行うものです。ひとりひとりに合ったオーダーメイドのアライナーを1~2週間に1回交換しながら装着し、歯を動かします。なかでも、「インビザライン」のマウスピース矯正は、最新の矯正理論とアライン・テクノロジー社(米国)の最先端技術を合わせた画期的な矯正方法です。数百万の症例データを解析しているため、治療を開始する時点で完了後の歯並びを3Dシミュレートできます。

マウスピース矯正の最大のメリットは、矯正装具が目立ちにくいことです。マウスピース自体が薄いので、周囲に矯正していることが気づかれません。また、自分の手で好きなときに外せるため、食事の時間はマウスピースを外して普段通りに食事を楽しめます。さらに、マウスピースを外した状態で歯を磨けるため、清潔を保てるでしょう。

 

◇歯列矯正を行うメリット

歯列矯正をすると歯列が整い、歯が磨きやすくなるため、歯周病や虫歯のリスクを下げられます。加えて、口に関するコンプレックスが解消できるので、自分に自信がつき性格が明るくなる人も多いです。ここでは、歯列矯正を行うメリットを詳しく紹介します。

 

口もとのコンプレックスがなくなる

歯並びが悪い人のなかには、口がきちんと締まらない人や活舌が悪い人もいます。そのようなコンプレックスを抱えていると、人と接するのが億劫に感じることもあるでしょう。人の目が気になって、いろいろなことに臆病になってしまう人も多いです。歯列矯正をすると、見た目のコンプレックスが解消され、積極的に人とコミュニケーションがとれるようになります。

 

お口の健康を保ちやすくなる

歯並びが悪い人のなかには、歯の間にブラシが入らず、うまく歯を磨けない人もいるのではないでしょうか。その結果、歯の間に歯垢が付着したままの状態となり、虫歯や歯周病が進行します。さらに、歯並びが悪いせいで口を閉められない人は、口の中が乾いて唾液量が減り、口腔内トラブルが起きやすいです。歯列矯正は見た目をきれいにするだけでなく、歯や口腔内の健康を守るためにも有効な治療といえるでしょう。

 

歯列矯正を行うデメリット

一方歯列矯正には、治療によって口の中に痛みや違和感が出たり、人の目が気になってしまったりするデメリットもあります。矯正器具をつけた状態で、虫歯にならないようケアをしなくてはならないのもデメリットのひとつです。以下で、歯列矯正のデメリットを詳しく解説します。

 

治療でおきる口腔内の違和感

歯列矯正中は、治療によって口の中に違和感や痛みが生じる恐れがあります。時間をかけて少しずつ動かすとはいえ、今ある歯を引っ張って位置を動かすため痛みを感じる人もいます。また、治療している間は、矯正器具を装着し続けなくてはなりません。食事や会話をするときに違和感が出たり、舌が矯正器具に当たって不快感を覚えたりする人もいます。

 

生活するうえで支障をきたすほど強い痛みを感じる場合は、我慢せずいつも通っている歯科医師に相談しましょう。痛みの状況を確認した上で、調整が可能です。歯列矯正による痛みや違和感への不安がある人は、好きなときに取り外せるマウスピース矯正を検討するのもよいでしょう。

 

治療中の見た目やケアのしにくさ

歯列矯正は、歯の表面に矯正器具をつける方法が一般的です。そのため、治療中の見た目が気になるからという理由で歯列矯正を決断できない人も少なくありません。確かに、歯の表面に金属製のブラケットを装着すると目立ちやすいため、気になる方も多いでしょう。しかし、歯列矯正にはセラミックブラケットやプラスチックブラケットなどを使った目立たない矯正方法もあります。さらに、歯の裏側にブラケットを装着したり、マウスピースを使ったりして歯を動かす治療なら、矯正していること自体気づかれません。

 

もうひとつのデメリットは、ケアのしにくさです。矯正器具の装着によって歯ブラシが届きにくくなり、虫歯や歯周病のリスクが上がる恐れがあります。歯列矯正中でも上手に歯を磨くコツを歯科医師に教えてもらい、実行することが大切です。

 

歯列矯正の種類や矯正のメリット・デメリットのまとめ

歯並びや噛み合わせなど口のコンプレックスを解消する歯列矯正には、主にブラケットを使った表側からのワイヤー矯正と裏側からのワイヤー矯正、マウスピース矯正があります。それぞれの矯正方法にはメリット・デメリットがあり、向いている人と向いていない人がいるため、比較して決めることが必要です。

 

歯列矯正をして歯並びがきれいになると自分に自信がつき、人前で話したり人とコミュニケーションをとったりするのが億劫でなくなります。また、歯をきれいに磨けるようになるため、口の中を清潔に保てるメリットもあり、虫歯や歯周病のリスクも低くなります。ただし、矯正中の見た目が気になったり、矯正器具による痛みや違和感が出たりする人もいるため、メリット・デメリットを踏まえて検討することが大切です。

 

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渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科
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