〒150-0002
東京都渋谷区渋谷1-24-7 宮下パークビル2F

コラム COLUMN

歯並びの悪さが頭痛の原因? 噛み合わせによる体の不調

歯並びや噛み合わせの悪さが頭痛を引き起こすことを知っていますか?歯並びの悪さにはさまざまな種類があるため、状態にあわせた適切な対処が必要です。場合によっては、習慣を変えるだけでは改善が難しい状態になっていることもあるため、正しい理解が必要です。 



♦歯並びの悪さが頭痛の原因?噛み合わせによる体の不調
 

歯並びや噛み合わせが悪いと、さまざまな体の不調を引き起こす原因になります。普段から頭痛に悩んでいる場合、歯並びの悪さが原因となっている可能性もあります。 

歯並びが悪い状態を放っておくと、症状が悪化する恐れもあるため要注意です。歯並びに問題がある場合は、早めに対処する必要があります。 

今回は、歯並びの悪さと頭痛の関係について解説します。噛み合わせを改善するための具体的な方法についても触れるので、ぜひ参考にしてください。

♢歯並びと頭痛に関係性はあるの?



歯並びが悪くて噛み合わせが悪い場合、食べ物を咀嚼するときに顎に大きな負担がかかります。顎の周辺の筋肉がいつも緊張した状態となるため、血行も悪くなる可能性が高いです。 

その結果、肩や首の筋肉も緊張した状態になったり、痛みが生じたりします。肩や首の症状がひどくなると、頭痛を引き起こす原因にもなります。 

歯並びの歪みが小さくても、何度も食べ物を咀嚼しているうちに偏った噛み方になってしまうことも多いです。噛み方に偏りがあれば、無意識のうちに顎の周辺の筋肉が緊張し、頭痛につながる可能性があります。 

歯並びが悪いまま放置していると、顎の関節にも影響して顎関節症を発症するケースもあります。 顎関節症とは、口を開けるときに顎の関節が鳴ったり、痛みが生じたりする症状です。症状によっては、顎関節症そのものが頭痛の原因になる場合もあります。 

歯並びが悪いと、頭痛を引き起こす根本的な理由になる可能性があるため注意が必要です。


・咬合関連症とは

歯並びが乱れていると見た目が悪いだけでなく、さまざまな問題を引き起こす原因となります。 

歯並びが悪いために起こる体の不調は「咬合関連症」とよばれています。咬合関連症の症状として代表的なのは、頭痛や肩凝りなどです。人によっては、腰痛やめまいを感じる場合もあります。 

もちろん、これらの症状はさまざまな原因によって引き起こされるため、症状があるからといって必ずしも歯並びの悪さが原因となっているとは限りません。とはいえ、自分の歯並びが気になっており、これらの症状が起きている場合は咬合関連症を疑ってみるべきです。 

歯科医院で検査を受けて歯並びを整えれば、頭痛をはじめとする困った症状を改善できる可能性があります。


・噛み合わせが悪いケース

歯並びだけでなく噛み合わせも悪い場合、頭の重心が傾いている可能性があります。たとえば、噛み合わせが悪いせいで、前歯と奥歯のいずれかのかむ力が極端に強くなっている場合もあります。同様に、左右の歯のかむ力に差が生じているケースも珍しくありません。 

かむ力の偏りのせいで頭の重心のバランスが変化すると、頚椎にゆがみが生じます。そのままの状態を放置すると症状が悪化し、神経伝達障害になるリスクもあります。 

頭の重心が偏れば頭そのものの重さを支えるために肩や首へ負担がかかり、凝りにつながる可能性も高いです。頭はとても重いため、重心がずれるだけで肩や首にかかる負担が一気に大きくなります。肩や首の凝りは頭痛を引き起こす原因になりやすいため、注意が必要です。 


♢歯並びの悪さにも種類がある



ひとくちに歯並びが悪いといっても、さまざまな種類があります。以下では、歯並びの悪さの種類について具体的に説明します。 



・受け口(下顎が出ている)

上顎よりも下顎が出ている状態です。遺伝により生まれつき受け口になっている人もいれば、口周りの筋肉に癖がついてしまい受け口になる人もいます。食べ物を噛みづらいうえに、言葉の発音も難しいと感じるケースが多いです。 


・開咬(かいこう)(口を閉じても前歯が閉じない)小見出し

上顎と下顎をきちんと閉じることができず、前歯をくっつけられない状態です。舌で前歯を押す癖があったり、口呼吸していたりすると開咬になりやすいです。口の中が乾燥する「ドライマウス」になりやすいため、注意する必要があります。 


・交叉咬合(こうさこうごう)(噛み合わせが悪い)

上顎と下顎の歯がうまく噛みあっていない状態です。交叉咬合は、顎の大きさのバランスが悪いために起こります。片方の顎だけで食べ物を噛んでいたり、ほおずえをついたりする習慣がある人も交叉咬合になる可能性があります。頭痛や肩凝りにつながりやすいです。 


・叢生(そうせい)(歯がデコボコ)

歯がまっすぐ並んでおらず、デコボコしている状態です。顎が十分に成長していない人や、指しゃぶりの癖がある人によくみられます。虫歯や歯周病を発症しやすいため、注意が必要です。また、口臭も発生しやすくなります。 


・すきっ歯(歯間に隙間が目立つ)

歯と歯の隙間が空いており、目立っている状態です。舌先で歯を前に押したり指しゃぶりをしていたりするとすきっ歯になりやすいため、気をつける必要があります。ドライマウスになりやすく、奥歯を失うリスクも高いです。 


・出っ歯(前歯が前に出ている)

横から見たときに前歯が通常よりも前に出ている状態です。顎の成長のバランスが悪い人は、出っ歯になりやすいです。食べ物を噛みにくく、放置していると顔のゆがみにもつながります。頭痛や肩凝りを引き起こす恐れもあります。


♢噛み合わせの改善・予防法



歯の噛み合わせを改善したり予防したりするには、さまざまな方法があります。
ここでは、3つの方法について詳しく解説します。 



・歯列矯正をする

歯並びが悪いために噛み合わせに問題が生じているなら、歯列矯正を行うと効果的です。歯列矯正を行えば歯の位置を動かして歯並びを正しい状態にできるため、噛み合わせを根本的に改善できます。 

歯列矯正には複数の種類があり、状況に応じて適切なものを選べます。歯列矯正の種類を大別すると、ワイヤー矯正、裏側矯正、マウスピース矯正の3つです。 

ワイヤー矯正では、歯の表面に装置を取り付けて歯並びを矯正します。一方、裏側矯正は歯の裏側に装置を取り付けます。マウスピース矯正は他の方法とは違い、透明な装置を使うため、最も目立ちにくいです。 



・食べるときに左右の歯をまんべんなく使う
 

噛み合わせが悪くなる原因として、噛み方の癖があげられます。たとえば、左右のどちらかの歯だけで食べ物を噛んでいると、少しずつ歯並びにゆがみが生じて噛み合わせが悪くなります。奥歯と前歯の使い方に極端な差がある場合も注意が必要です。 

噛み方の癖は歯並びを悪くするだけでなく、顎の関節にも負担をかける可能性があります。顎関節症など歯並び以外の問題に発展する場合もあるため、十分に気をつけましょう。 

食べ物を食べるときは一部の歯だけを使うのではなく、どの歯もまんべんなく使うことが大切です。片側の歯だけで食べ物を噛む癖がある人は、意識的に両側の歯を使うようにしてください。 



・食いしばり・歯ぎしりを良くする
 

歯の食いしばりや歯ぎしりも、噛み合わせを悪くする原因のひとつです。歯や顎に大きな負荷がかかり、頭痛や肩凝りを引き起こす恐れもあります。 

食いしばりや歯ぎしりの原因は、ストレスである場合がほとんどです。よって、食いしばりや歯ぎしりをなくすには、なるべくストレスを減らし、リラックスする習慣を身につけることが大切です。 

ただし、噛み合わせの悪さが食いしばりや歯ぎしりの原因となっているケースもあります。歯の食いしばりや歯ぎしりについても歯科医院で相談が可能なので、自分の力だけで抑えられない場合は相談してみてください。


まとめ

歯並びや噛み合わせの悪さは、頭痛をはじめとするさまざまな不調につながる可能性があります。歯並びの悪さにはさまざまな種類があるため、状態にあわせた適切な対処が必要です。
習慣を変えるだけでは改善が難しい状態になっているなら、歯科医院に相談して治療する必要があります。たとえば、渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科では、目立ちにくいマウスピース矯正に対応しています。歯並びの悪さが気になっている場合は、早めに対処しましょう。 





渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科
歯科医師
⇒院長の経歴はこちら