〒150-0002
東京都渋谷区渋谷1-24-7 宮下パークビル2F

コラム COLUMN

過蓋咬合について



過蓋咬合とは、正面から見た時に上の前歯によって下の前歯が隠れてしまうような深い噛み合わせのことです。噛み合わせが深すぎるため、下の歯がほとんど見えない状態になってしまいます。
ディープバイトとも呼ばれ、外見は正常な時とあまり変わらないので気づきにくく放置してしまいがちですが、長い間放置してしまうと健康上の問題がでてくることもありますので注意しましょう。


 例えば、炎症による歯周病のリスクが高くなる、歯や歯茎を傷つけてしまう、顎間接への負担が大きくなって、顎関節症になるなどといった恐れがあります。


おもな原因としましては、上顎と下顎のバランスや歯の生え方、遺伝や虫歯などが考えられます。
上顎と下顎のバランスは成長過程で悪くなってしまうことがあり、その結果噛み合わせを正常な状態に維持できなくなることがあるのです。


 一例を挙げると、虫歯などで奥歯を抜歯してそのままにすることで嚙み合わせのバランスが崩れ、過蓋咬合になることもあります。噛み合わせがおかしいと少しでも感じたらチェックしてみてください。その他にも癖や乳歯の早期喪失も原因として挙げられます。

 
治療は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正、インプラント矯正で、通常の歯列矯正と同様の器具を使用して行ないます。治療期間は症状や治療法によって違いますが、1年~3年程度で、少しずつ歯を移動させていきます。費用も治療法によって異なり、ワイヤー矯正やマウスピース矯正は60万円~80万円ほど、インプラント矯正は100万円ほどとなります。
大人になってからの過蓋咬合は骨格がしっかりとしてしまっているため、自然に治すことはほぼ不可能ですが、治療後に再発させないために癖を治すなどの努力が必要となります。

 
大人の過蓋咬合は自然に治すことはほぼ不可能といいましたが、成長過程にある子供の過蓋咬合は予防することが可能です。変な癖をつけないようにしたり、トレーニング装置や矯正装置などを活用したりして、予防を心がけましょう。


渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科
歯科医師
⇒院長の経歴はこちら