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コラム COLUMN

交叉咬合について



交叉咬合とは上下の歯を噛み合わせた時に、上下の歯列のどこかが交叉してすれ違ってしまっている噛み合わせのことを指します。すれ違い咬合やクロスバイトとも呼ばれ、しっかりと歯が噛み合わない点が特徴です。すれ違っている噛み合わせですので、当然正しく咀嚼することができません。その結果、顎の発達に支障をきたし、顎関節症、頭痛、肩こり、腰痛、発音障害、咀嚼障害などの原因となってしまうことも少なくないようです。
また、上下の歯並びの中心が合わないため見た目にも影響があり、外見がコンプレックスとなってしまうケースもあります。

 主な原因は、上顎と下顎のどちらかがずれていることで発症してしまうケース、咀嚼や舌や口呼吸などの癖によるもの、柔らかいものが中心の偏った食生活などがあげられます。顎が正しく成長しないと、正しい歯並びを作ることはできなくなります。
子供のうちからしっかりと予防してあげることが大切です。先ほど挙げたような原因に心当たりがあると感じたら、早いうちから交叉咬合発症のリスクを下げる生活を心がけましょう。ただし日常生活とは関係なく、遺伝から交叉咬合になってしまうケースもありますので、もし原因として思い当たることがなければ遺伝を疑ってみてください。

 
交叉咬合の治療は、ほとんどの場合歯列矯正を行います。矯正器具を使って歯の位置を横にずらしたり、上顎の骨を横に広げたりすることで正しい噛み合わせに戻していくのです。
この治療では急速拡大装置、クワッドヘリックス、マウスピース、拡大床などが矯正器具として用いられます。しかし、重度の交叉咬合と診断された場合は外科手術による治療が必要です。
外科手術の場合でも、手術前後に矯正を行いますので、治療期間は通常の矯正治療以上にかかるので注意してください。
ちなみに、重度の交叉咬合は顎変形症と診断されることも多々あり、顎変形症と診断されれば保険適用となります。


渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科
歯科医師
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