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コラム COLUMN

上顎前突について



上顎前突は、出っ歯と呼ばれ、その見た目をからかわれることがあります。そのため、コンプレックスに感じている方も少なくなく、いつか矯正治療で治したいと考えている人もいらっしゃるでしょう。
見た目の問題だけでなく、上顎前突は、放置すると口内トラブルを引き起こしやすくなる恐れがある症状なのです。

まず、上顎が出ている状況ですので、口を閉じても歯が出ていたり、完全に口が閉じられなかったりします。その結果として口腔内が乾きやすくなります。
口腔内が乾燥すると、唾液の分泌が口内にいきわたらず、唾液による洗浄や抗菌作用が発揮されにくくなり、虫歯や歯周病などのリスクが高まります。

また前歯でものを噛みきることができないため、口内や顎の使う筋肉が偏り、顔が歪むなどの弊害もあります。さらに発音にも影響が出るケースもあります。


上顎前突の原因は、遺伝によるものだけでなく、後天的におこる原因もあります。例えば赤ちゃんのとき使うおしゃぶりを3、4歳になっても使い続けていたり、指しゃぶりをしていたりすると上顎前突になる場合があります。
また、頬杖や爪を噛む癖によっても上顎前突を引き起こすことがあります。

さらに成長期の呼吸も大きく影響します。鼻が常に詰まっているなどで口呼吸をしていると舌が下がって、下顎が舌におされて下顎の成長が過剰に発達し、上顎前突になりやすくなります。その結果、親知らずの生え方が影響してくることもあります。


上顎前突は、子供の頃に治療することが望ましいですが、大人になってからでも治療はできます。上顎の具合によって治療方法も変わります。抜歯をせずに、ワイヤーやマウスピースを装着しての治療が可能です。現在の医療技術では、ほとんどの症状がマウスピースを装着することによって改善されます。
他にも、歯を削ってセラミックの歯をかぶせる方法があります。その場合、治療期間は短期ですみますが抜歯が必要になります。


骨格から矯正しなければ治療ができない場合は、外科手術が必要です。健康保険が適用される手術などもありますので、症状を伝え、医師と十分に相談することをおすすめします。


渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科
歯科医師
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