インビザラインとその他マウスピース矯正

いざ歯列矯正を検討しはじめ、いろいろな治療方法を目にすると、たくさんの矯正方法があってどの治療方法を選べばよいか迷ってしまうでしょう。費用も治療法やシステムによって異なり、少しでもリーズナブルな方法で治療したいと思う反面、高い治療の方が効果があるのかなど、悩みが尽きないという方もいらっしゃると思います。

 マウスピース矯正にはインビザライン以外にも、アソアライナーやキレイライン、クリアアライナーなどがありますが、マウスピース矯正治療はいずれも、歯ならびや噛み合わせの型を取ることから始まり、続いて型をもとにマウスピース型の矯正器具装置を作成、装着を開始するという流れです。

 両者の大きな違いは型取りの方法と回数です。インビザラインでは3Ｄの光学スキャナーを使ってお口の中の撮影し、治療シミュレーション用の3Ｄ画像が作製されます。この画像を元に、歯科医師が歯の移動のシミュレーションをした上でマウスピースを作製していきます。治療に必要になるマウスピースを一度にすべて作製するため、型を取るのも一度で済み、また3Ｄ画像をもとにコンピューターで治療計画を立てるため、矯正治療全体の予知性が高いのも特徴です。

 治療開始後は1ヶ月から3ヶ月ごとにお口の中のチェックし、マウスピースを交換しながら治療をすすめていきます。一方その他のマウスピースによる矯正では、歯の動きに合わせて矯正治療段階ごとに型を取り、その都度マウスピースを作製します。他に両者の違いとして、インビザラインが歯全体を動かすことができるのに対し、その他のマウスピースによる矯正では前歯を中心とした部分的な矯正に対応している点も挙げられます。

 嘔吐反射の強い患者様にとっては、何度も型取りをするのは少しストレスかもしれませんが、矯正したい部分が限定的な場合には、リーズナブルにできるメリットもあります。どの矯正治療にも特徴があり、患者様のお口の状態によって合う方法が異なる場合もありますので、まずはお気軽にご相談いただきたいと思います。