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コラム COLUMN

歯列矯正(インビザライン)で口ゴボを改善できる? 口ゴボになる原因と治し方



皆さん、こんにちは。渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科です。

今日は、「歯列矯正(インビザライン)で口ゴボを改善できるかどうかと口ゴボになる原因と治し方」というテーマでお話しします。

口ゴボとは、口元がゴボっと膨らんだ症状で、その背景には歯並び噛み合わせの異常が潜んでいます。口ゴボは見た目が悪くなるだけでなく、発音にも悪影響が及ぶこともあるため、コミュニケーションの妨げになっているケースも見られます。

では、口ゴボになる原因は何なのでしょうか?そして、それをインビザラインで治すことは可能なのか知りたいですよね。


口ゴボになる原因とは?

口元が全体的に膨らんでいる状態、専門的には上下顎前突と呼ばれ、顔のプロファイルに影響を及ぼすことがあります。上下顎前突は、上顎または下顎が通常よりも前方に突出している状態を指し、この状態になる原因はいくつか考えられます。ここでは、その原因となる要因について詳しく解説します。



遺伝

上下顎前突の最も一般的な原因の一つは遺伝です。親や近親者に同様の特徴がある場合、子どもにも同じ状態が現れる可能性が高くなります。

顎の形状や大きさ、顔の構造は遺伝的要因によって大きく左右されるため、家族歴を詳しく知ることは、上下顎前突のリスクを評価する上で重要です。


習慣性の
問題

幼少期の特定の習慣が顎の成長に影響を及ぼし、上下顎前突を引き起こすことがあります。

例えば、長期間の指しゃぶりや、過度なおしゃぶりの使用、舌を前に突き出す癖(舌突き癖)などが挙げられます。これらの習慣は、顎の骨の成長パターンを変え、結果として上下顎前突を引き起こす可能性があります。


口呼吸

口呼吸も上下顎前突の原因の一つです。鼻呼吸が困難で、常に口を開けて呼吸している人は、顎の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。

特に、小さい頃からの口呼吸は、顎の成長と顔の形状に影響を与え、上下顎前突を引き起こすことがあります。

不適切な
食生活

軟らかい食べ物の過剰な摂取も、顎の発達に影響を与える可能性があります。

噛む力が十分に働かない食生活は、顎の骨格や筋肉の発達を妨げ、上下顎前突を引き起こすことがあります。硬い食べ物を適切に摂取することで、顎の正常な成長を促進することができます。


◎歯科矯正の必要性

上下顎前突の治療には、多くの場合、歯科矯正が必要になります。早期に正しい診断と治療が行われれば、顎の成長を適切に誘導し、顔貌の改善に繋がります。歯科矯正により、顎の位置を調整し、噛み合わせを改善することで、上下顎前突の問題を解決することが可能です。

◎原因を理解することから始めましょう

上下顎前突は、遺伝的要因、幼少期の習慣、口呼吸、不適切な食生活など、様々な原因によって引き起こされます。これらの原因を理解し、必要に応じて早期に対応することが、健康的な顎の成長と美しい顔貌を実現する鍵となります。特に、子どもの成長期には、これらの要因に注意を払い、適切な習慣を身につけさせることが重要です。上下顎前突に関する懸念がある場合は、専門の歯科医師に相談することをお勧めします。適切な診断と治療により、健康でバランスの取れた顔貌を手に入れることができます。



インビザラインによる治療方法

インビザラインは、透明なマウスピース型の矯正器具で、歯並びや噛み合わせの問題を解決するために使用されます。

以下のようにして、口ゴボの改善に役立ちます。

歯並びの改善: インビザラインは、歯を一本ずつ確実に動かしていくことで、理想的な位置に導きます。歯並びが整うことで、舌の動きがスムーズになり、発音の明瞭さが向上します。

噛み合わせの調整: 不正咬合の改善もインビザラインの得意とする領域です。適切な噛み合わせによって、口腔内の機能が正常化し、言葉の明瞭さが改善されます。

継続的な改善: インビザラインは取り外しが可能なため、矯正中も日常生活に大きな影響を与えません。規則正しい使用と定期的な交換により、徐々に口ゴボの問題を解決できます。

20代女性、治療期間2年

20代女性、治療期間1年半


▼インビザライン治療の適用性

インビザラインは、軽度から中等度の口ゴボに関して有効な治療方法です。しかし、口ゴボの原因が口腔外の問題、例えば骨格に起因したり発音訓練が必要なケースでは、他の専門家との連携が必要となる場合もあります。まずは、矯正歯科での詳細な診断が重要です。

 

▼口ゴボの症状を放置するとどうなる?

口ゴボ、または上下顎前突とは、顎が正常な位置よりも前方に突出している状態を指します。このような状態を歯列矯正せずに放置すると、様々なリスクやデメリットが生じる可能性があります。ここでは、そのリスクやデメリットについて詳しく解説します。

1. 発音の問題

口ゴボを放置すると、最も顕著な問題の一つが発音の不明瞭さです。顎の位置が正しくないと、舌の動きが制限され、特定の音を正確に発音することが難しくなります。これにより、コミュニケーションが困難になる場合があり、社会生活において自信の低下やストレスの原因となることがあります。

2. 咀嚼機能の低下

上下顎前突の状態では、咬み合わせが悪くなることが一般的です。これにより、食事の際に食べ物を効率的に咀嚼できなくなり、消化不良や栄養吸収の問題につながる可能性があります。また、咬み合わせの不調和は、長期にわたって顎関節に過度な負担をかけ、顎関節症のリスクを高めます。

3. 顎関節症

顎関節には、口を開け閉めするための重要な役割がありますが、上下顎前突を放置すると、顎関節に異常なストレスがかかり続けます。これが原因で、顎関節症や顔の痛み、頭痛、耳鳴りなどの症状が現れることがあります。これらの症状は、日常生活において大きな不便をもたらし、生活の質を大幅に低下させる可能性があります。

4. 歯の健康問題

上下顎前突の状態は、歯に不均等な圧力をかけるため、歯の摩耗や損傷のリスクを高めます。また、歯並びが悪くなると、歯磨きが難しくなり、虫歯や歯周病のリスクが増加します。歯周病は、放置すると歯を失う原因にもなり得るため、早期の対応が重要です。

5. 自尊心と精神的健康の低下

見た目に与える影響も無視できません。上下顎前突は、自己イメージに大きく影響し、自尊心の低下を引き起こすことがあります。特に、成長期の子どもや若者にとって、見た目へのコンプレックスは、精神的な健康に悪影響を及ぼすことがあります。社会生活や学校生活での人間関係に影響することもあり、精神的ストレスやうつ病のリスクを高める可能性があります。

 


口ゴボは放置せず矯正で改善しましょう

口ゴボ(上下顎前突)を歯列矯正せずに放置することは、多くのリスクやデメリットをもたらします。発音の問題、咀嚼機能の低下、顎関節症、歯の健康問題、自尊心と精神的健康の低下など、これらの問題は、日常生活において大きな影響を与えます。早期に専門家に相談し、適切な治療計画を立てることで、これらのリスクを最小限に抑え、健康的で満足のいく生活を送ることが可能です。

 

▼口ゴボの治療への一歩

口ゴボにお悩みの患者さん、またそのご家族の皆さん、一人で悩まずに、まずはご相談ください。当クリニックでは、患者さん一人ひとりに合わせた治療計画を立て、インビザラインを用いた矯正治療により、多くの方の口ゴボ改善に貢献してきました。お子さんの未来のためにも、早期の治療開始が鍵となります。親御さんもご安心いただけるよう、治療のプロセスを丁寧にご説明し、サポートしてまいります。

 

皆さんが持つコミュニケーションの悩みを、渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科が解決のお手伝いをします。口ゴボ改善のために、まずはお気軽にご相談ください。一緒に明るい未来へと歩み出しましょう。