子供の歯科矯正について|渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科

子供の歯科矯正について

2018.12.25

こんにちは、渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科の山本です。
本日はクリスマスですね、みなさまはいかがお過ごしでしょうか?

 

今回は子供の歯科矯正についての話題を話していきたいと思います。
子供の歯列矯正はいつ頃初めればよいか、またなぜ子供のころに矯正を行うべきなのかなどを解説します。

 

 

ところでみなさんはモンスターズインクという映画を観たことがありますか?モンスターズインクは自分も大好きな映画の一つです。
モンスターズインクに出てくるマイクというキャラクターは子供のころ矯正治療をしていました。物語中の映像でも確認できて、大学に入るときには矯正装置が取れてリテーナーを付けています。
しかしこれは歯列矯正を描いた物語ではなくて、矯正治療を行うことがごく普通の風景として取り入れられています。
アメリカなどでは、子供のころに歯列矯正を行うことが一般的でほとんどの家庭で子供のころから矯正装置を装着していることが多いです。
つまりこれはアメリカで製作された映画ですが、欧米の人たちにとってはモンスターの世界でも矯正をするのが人間と同じ日常的であるということを表現しています。

 

一方、日本ではそこまで歯列矯正が一般的なものとなっているでしょうか?
歯列矯正と聞くと一般的には、時間がかかるとかお金がかかる、痛みがあるなどのイメージがあり、なかなか治療に踏み出せないというイメージをお持ちの人がいます。そういったイメージを持っている人が親になったとき、自分の子供ができて歯並びが悪いと思った時、積極的に矯正治療をしてあげようと思うでしょうか?

 

子供のころから矯正治療を行うメリットは多くあります。
成人してから矯正治療を行う場合は、すでに完成された顎の骨の中で歯を動かさないといけません。
限られたスペースで歯列を綺麗に配列させるのはとても大変です、歯列を正しく配列するためのスペースを作るために歯科医師はいろいろ試行錯誤をします。
その中で選択される一つの方法が抜歯矯正です。
大人になるとなかなか骨自体を動かすということが難しくなってくるため、歯を抜いてスペースを作りワイヤーやマウスピースなど機械的な力で歯を動かす治療が主体になってきます。

 

 

しかし子供のころから矯正治療を行う場合は機能矯正、いわゆる顎位の誘導や、口腔筋のトレーニング、食育による正しい咀嚼機能の獲得などを行うことができます。
つまり前歯のガタガタや不正な咬合の原因となる悪習癖を除去して正しい歯の位置を誘導させる治療を行うことができるのです。
早くから正しい咬合のストレス・外力が加われば歯列は正しい位置に改善させることができるのです。
また歯並びは顎の発育にも関係してきます、顎の発育は遺伝的な要因が多いですが、まだ成長の余地のある子どもの頃であればある程度顎位の誘導は行えます。
歯槽骨など機能的な骨の成育をコントロールすることができるため、歯を正しい位置で生やす土台作りも行うことができます。子供のころの柔軟な骨は、矯正を行うためにはとても有効的な条件なのです。
しかし子供の矯正だけで矯正治療は完結するのでしょうか?答えはノーです。

 

 

歯には乳歯列と永久歯列があり、一般的に親知らずを除くすべての歯が生え変わるのは12~13歳頃です。
つまり子供のころに歯並びを矯正しても正しい咬合関係や審美的に問題ないのかを確認するには永久歯列の生え変わりまで待たなければいけません。
また全ての乳歯が抜けて永久歯列になったとして噛み合わせが確立されるためにはさらに年月がかわります、だいぶ後になって生えてくる親知らずの生え方によっても微妙に歯列が変わってしまう恐れがあります。
人間の歯並びは死ぬまで一定ではありません、経年的に移り変わっていくものです、それは虫歯になったり歯の状態が変化するのと同様、歯周病などで歯を支える骨が脆弱になってしまっても歯並びや噛み合わせはゆがんできます。
つまり理想的な歯並びを一生保つためには、とても努力が必要なのです。

 

 

話を元に戻しましょう。では小児矯正はいつ頃から始めるのが一番いいのでしょうか?
まずポイントとなってくるのは前歯の不正咬合の発現時期です。
噛み合わせの不具合は乳歯列期や混合歯列期から起こってきますが、それを親御さんなどの歯科関係者でない周りの人が発見するのはなかなか難しいでしょう。
一番発見しやすいのは前歯の歯並びが悪さです。
基本的に歯並びは後から生えてくる歯が一番わりを喰うため生えてくる場所がないとき、変な位置から生えてくることが多いです。
とくに犬歯は前歯部で一番後から生えてくるので顎の骨の小さい現代人は、すぐに八重歯になったりします。
臼歯部はリーウェイスペースというものがあり、乳歯期の方が歯列幅径が多くて若干スペースが多いためしっかり並んでくることが多いのですが、前歯部は乳歯期と永久歯期の差があまりないために乳歯期に叢生(でこぼこ)があると永久歯期にはそのまま叢生が残ることが多いです。
特に下顎の前歯はその差が小さいため、まず下の歯の前歯が生え変わった時に歯が重なっていたりして叢生が残っていた場合は早期に歯列矯正の対象となるでしょう。

 

 

ちなみに下の歯の前歯が生え変わり始めるのは個人差がありますがおおよそ6~7歳くらいです。
犬歯の生え変わりが9~10歳くらいなので、この間の時期くらいに矯正治療を開始できたらベストですね。
この時期に矯正治療を開始して前歯の配列するスペースを稼いでおくと、犬歯が生え変わってもしっかりと並んでくる可能性が高いです。
もちろん、その後の時期でも前述のとおり骨の成長もかかわってきますのでできるだけ早くから矯正をやり始めるメリットはあります、矯正治療はやり始めるのに早すぎるというのはあまりありません。
永久歯が正しい位置から生えてきているか、定期的に観察するのとしないのでは早期発見の度合いが違っています。
歯科治療は何事も早期発見早期治療が1番の優先事項です、虫歯の有無がわかる人は多いですが、子供の歯並びの可否がわかる人はそれよりももっと少ないです。
もし子供の歯並びが少し変だなと感じたら、すぐにわかる歯医者さんに相談することをおススメします。